派閥って何だ?
ニュースを見ていると、ちらほら耳にする派閥
政治における派閥ってなんでしょうか?
同じ政党の中で、ある政治家のもとにグループを成す議員集団を派閥と呼びます
3人集まればグループができるというように、人が集まれば必ずグループができます
議員も同じ
人が集まればやはりグループ割れするものですし、当然政治家ともなれば自分たちが生き残りをかけるために有力政治家のもとに集まっていきます
選挙の際の応援、資金のやり繰りなど何かと恩恵を受けられるからです
それにしても、政党というものは同じ政治方針を掲げ集った仲間たちであるはずです
性格的に合う合わないは当然あるにしても、派閥という仰々しいグループがあるのはなぜなのでしょう?
派閥ができる理由
簡単になぜ派閥が存在するかを説明します
例えば北海道に旅行に行くとします
目的地やゴールが一緒でも、移動手段は電車、バス、自転車などのように様々です
いち早く行きたい人は飛行機、のんびり景色を見ながら行きたい人は電車で、なんて人もいるでしょう
バイク好きの人は途中で野宿して、なんて人もいるかもしれません
政治にも同じことが言えます
政治的目的を達成するためには、急進的に進めねばという人、慎重に進めるべきだという人もいます
周りと協力的にという人もいれば、自分たちだけでという場合もあるでしょう
政治的目的、ゴールは同じでも、どのような戦略、手段でそこを目指すのか考え方に相違があるのです
これが同じ政党内にも派閥ができていく仕組みです
自由民主党での最大派閥は言わずと知れたA派(現会長不在)
何かと世間を賑わせている派閥です
令和6年1月時点では、自由民主党内の派閥は6つあります
同じ政党内でも、こうも派閥が分立しているのです
確かに、団体スポーツでも意見をぶつけあい、互いを刺激し合うことが必要です
そうやってチームとして最終目標である優勝へと近づいていくのです
そのように考えると、同じ党内でも派閥があるほうが多少刺激にはなるのかもしれませんね
建設的な意見を出し合う関係性であればですが
日本をよくしたい
その一心があれば、大いに派閥同士バチバチ議論してもらって大いに結構です
単に、こっちにいたほうが選挙に有利という理由ならば論外です
ちなみに政治家にはこういう輩が多いのです
選挙目的、とにかく議員でさえあり続けられればいいという輩がです
どうしても議員になりたい!
どうしても議員のままでいたかったのだなという例をご紹介します
同じ政党内ならば、意見の食い違いによって派閥割れするのもまだわかります
以前民主党政権が国民の審判によって惨敗し、自民党政権が復活する際、慌てて民主党から自民党に鞍替えした議員がいました
自分の所属する党が不利と思えば手の平返しです
結局は国会議員という甘い汁を吸い、先生、先生!とヨイショされたいだけの人間だったのでしょう
ちなみに、この政党鞍替えは違法ではないのです
比例代表で選出された議員は、政党への投票数で選出されるため鞍替えは違法です
A政党だから支持したのに!!(;`д´)
と当然反感を買うからです
しかし、小選挙区での投票ですと、議員個人に投票したために特段その議員がどこの政党へ鞍替えしよう問題になりません
私なら絶対できないですけどね
どうしても国会議員じゃなきゃやだやだ!!(;_;)
という具合なのでしょう
派閥の必要性とは?
派閥ができる理由はなんとなくわかっていただけたとは思います
では、次は派閥はなぜ必要なのか?です
自由民主党を例に出します
自由民主党には6つの派閥があるというのは先述のとおりです
それぞれの派閥には会長がいます
大物ばかりです
故A氏(現会長不在)、N階氏、K氏等々
自由民主党の場合、党のトップは総裁と呼ばれます
自由民主党総裁選には、各派閥から候補者が擁立されます
会長がそのまま候補者になることもあれば、それ以外の派閥員が擁立されることもあります
候補者を擁立しない派閥もあります
その場合、その派閥は、候補者を擁立する派閥の支援に回ります
こうして最終的に得票数が多かった物が自由民主党のトップ総裁となります
さて、自由民主党は、長らく与党第一党となっているために、総裁に就任したものがほぼ自動的に内閣総理大臣に任命される運びとなります
内閣総理大臣に任命される者が在籍する派閥内の議員達は、当然内閣で重要なポストに就くチャンスがもらえます
他の派閥にしてもそうです
候補者を擁立しない派閥は他の派閥を支援することは先述の通りです
では、どこを支援するか
当然勝ちそうな派閥を支援します
総裁選で勝ちそうな議員がいる派閥を支援しておけば、自分たちも重要なポストに就かせてもらえるという思惑が働くからです
要は派閥も国会と一緒で、何かと人数が多い方が主張が通り、仮に自分たちの派閥から総理大臣が誕生すれば自分たちも優遇される可能性がある
そのため、各議員はより有力な派閥に身を寄せ立身出世を伺うのです
そうなると、議員達にとっては確かに派閥の存在は重要です
どこに組するかによって政治家生命にも大きく影響しそうです
派閥の最大の存在理由はここにあります
ただし、それは議員目線です
国民目線からすると
派閥?裏金作るのに必死こいてる集団でしょ?
ぐらいの認識しかないですよね
お金や自分たちの政治家生命云々より、きっちり仕事をしてくれる政治家を国民は望んでいます
結論として、議員としては派閥は必要、国民としては派閥の必要性はないと言えます
事実、自由民主党の内部でも派閥見直しの動きが出ているくらいですからね
恐らくは巨大化しすぎた派閥制度に誰もストップをかけられる状態ではなくなっていたのではないでしょうか
それはただひとつ
未だに各派閥に大御所連中が居座っているからに他なりません
シャア・アズナブルの名言
もうそろそろ、老人たちには政界から退いていただく頃合いかと思います
新しい時代は老人が作るのではない
by シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
私はまさにその通りだと思います
恐らく、素人目に見ても派閥なんて必要ないのです
戦後から惰性で存在した派閥
長いものにはまかれろ精神で派閥に入り従う若手議員
知人の市議会議員さんが言っていましたが、やはりどこの界隈にも大御所がいるらしく
まずは俺に話を通せ
若造が出る幕ではない
等々時代錯誤甚だしい狂言ばかりらしいです
正しいことを胸を張って堂々と出来ないジレンマ
恐らく国政レベルだと、さらにとんでもない裏の根回しがあると考えられます
これでは若手議員も思い切ったことも発言できず、行動にすら移せないでしょう
結局、老人たちは自分の保身が第一であり、他のことは二の次なのです
先日、フランスで34歳の首相が誕生しました
フランス国内では最年少の首相誕生です
これはとても素晴らしいことだと思います
しかも、彼は同性愛を公表しています
新時代には、こういう方がトップになる必要性もあるのです
経験のない若者に何ができるか!?
日本ならば老人たちの強い憤りが聞けそうです
経験がない?
そりゃ誰だって最初はそうです
しかし、彼には若さがあります
若者は時に奇抜なアイデアを思いつくことができます
世界は目まぐるしく進化しています
このスピードについて行けるのは若者しかいません
経験不足の人間に国のかじ取りを任せられるか!!失敗したら元も子もないぞ!!
なんて言葉も聞こえてきそうです
何をおっしゃいますか
あなたがたの経験はすべて、いかにばれないように保身するかだけでしょう
あなたがたの保身自体が、我々有権者の最大の失敗なんです
あなたがたを議員であり続けさせてしまった失敗です
あなたがたが壊した日本の素晴らしさを尻拭いできるのは、パワーとアイデアに溢れる若者しかいません
派閥なんてぶっ壊し、若手議員にもっとチャンスを与えてあげていただきたい
新しい時代は若者が作る
夜明けは近い
討幕を果たした幕末の志士達は若者ばかりです
若者こそ、常に時代の中心であるべきです
若者の皆さん、共に日本を洗濯しましょう!