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よくわかる日本の政治

日本の政治

政党政治

日本の政治スタイルは、政党政治です

政党とは、政治方針を同じにする同志で組織されたグループのことです

代表的なのは自由民主党公明等立憲民進党などがあります

これら政党は、国会での議席確保を目指して選挙で競い合います

民主政治は、民衆の代表議員による話し合いで政策が決定します

その話し合いは多数決によって決定されます

よって、各政党は、より多くの議席数を国会で確保したほうが、自らの主張する政策を推し進めやすくすることができます

国会には衆議院参議院がありますが、衆議院で議席を多数占める政党が、実質的に政権を担当することになります

このような政治スタイルを政党政治と呼びます

日本は多党制

日本の場合、多党制と言って、多くの政党が選挙で競い合います

2024年1月現在では、自由民主党公明党が政権を担当する政党で、与党と呼ばれます

与党はひとつの党だけとは限らず、政策的にかなり近い考えを持つ政党同士が連携することがあります

いわゆる連立政権です

なぜ連携するかと言うと、国会でさらに多くの議席数を占めることができるからです

多数決原理で、議席数が多ければ多いほど政権運営がしやすくなります

各政党にはそれぞれ特有の政治方針があり、国民は自らの考えに近い政党やその政党に属する立候補者に投票することになります

特有の政治思想とは、例えば日米安保条約推進派か、否定派か、消費税賛成か反対かなどです

多党制の良いところは、様々な考えを持つ政党を選択することが出来、有権者の選択肢が広がることです

より柔軟に民意を国会の審議に反映させることができます

多党制の他に、アメリカのような2大政党制、中国の共産党のような一党制などがあります

二院制

先述しましたが、日本の国会は衆議院参議院があります

これを二院制と言います

衆議院で多数議席数を占める政党が政権を担い、与党と呼ばれることも先述の通りです

政権を担当しないその他の党は、野党と呼ばれ、与党の政策を監視するシステムをとります

国会では、衆議院がまず審議を行います

多数決によって決し、その後同審議を参議院でも行います

審議を二重に行うことにより、より慎重に審議することができます

ちなみに与党内閣を組織し、その代表が内閣総理大臣となります

内閣には国務大臣が選出されますがその過半数は国家議員の資格が必要です

国民は衆議院議員参議院議員といった国会議員選出の選挙には直接携わります

内閣総理大臣は国会内で指名されます

指名は過半数以上の記名投票によって決しますが、普通に考えれば議席数を多く占めた党の代表者が過半数票を獲得します

よって、内閣総理大臣は国民が決定に関与する余地がありません

内閣総理大臣は国会の指名の後、天皇から任命されることになります

アメリカの大統領制

日本の政治を理解するには、アメリカのそれと比較するとわかりやすいです

アメリカは日本と同じ二院制を採用しています

上院、下院です

日本で言う衆議院、参議院ですね

日本との違いは、政党は2大政党制と言って、共和党民主党の2つの政党で成り立っているところです

日本の多党制と違い、国民は2つの政策のうちどちらかを選ぶので非常にわかりやすいと言えるでしょう

しかし、政策が両極端すぎるためそれ以外の民意を持つ人たちにとってはどちらを選ぶか迷うところでしょう

選挙の仕方も大きく異なります

大統領選出には、まず、共和党民主党から候補者を擁立しサシで争うことになります

最近で言えば、民主党バイデン共和党トランプです

アメリカのトップとなる人の演説を直接聞き投票するわけですから、国民が盛り上がるのも理解できます

日本の場合、国民は内閣総理大臣の選出に関与できません

よって、なんだコイツ?てのが内閣総理大臣になっても致し方ないのです

次に権限です

大統領には強大な権限があります

すなわち拒否権です

議会で賛成多数で決定した事項でも、大統領がNO!と言ってしまえばそこで終わりです

なかなかすごい権力ですよね

日本の内閣総理大臣にはない権限です

内閣総理大臣は、行政各部を指揮監督するという程度にとどまります

日本は、民意を反映しやすい政治

多党制の良いところは、様々な考え方を国政に反映させられるところです

アメリカのようなわかりやすい政策の方が良いという意見もありますが、幅広い考えを元に皆で話し合うスタイルが、日本人の性格にもよく似合っていると思います

しかしながら、日本の残念なところはその多党制の長所を生かしきれていないところです

選挙の際にお決まりのような政党ばかりが議席を確保し、その他政党は気持ち程度の議席数に留まります

選挙に行かない人が多いと、組織票を抱える政党が当たり前に有利になります

すなわち投票率が低くなればなるほど、いつもと変わらない選挙結果に終わってしまうのです

結局、国民が選挙に行かないから、まだ表舞台に出られず日本のことを真剣に考えている人たちが当選できないのです

たいした偉くもないのに先生と呼ばれ、胡座をかいているだけの古参議員たち

自らの保身ではなく、真に日本の行末を考えている若き志士もいるはずです

そういうエネルギッシュな人たちに仕事をさせてあげたいですよね

投票率90%台

これが当たり前になれば日本は本当に面白くなります(令和3年の衆議院議員選挙が55%)

議員たちも常にその立場が危ぶまれ、緊張感を持った仕事をしてくれるでしょう

元々は頭の良い人達です

頭の良さを保身のためだけに使っています

本来の国益のために死力を尽くしてくれたら、どれほど日本に活力が溢れるでしょう

ただし、これは彼らにだけ原因があるのではありません

私たちが政治家に仕事をさせないようにしてしまったのです

政治に無関心な私たちが、私たちに対して無関心な政治家たちを作りあげてしまったのです

選挙の重要性がおわかりいただけるでしょうか?

私たちがもっと政治に関心を持てば、もっともっと多党制のメリットを発揮できます

民意を国政に反映させるには、2つ3つの政党だけに議席を占めさせてはいけないのです

 

 

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